筋トレを休むと元の筋力に戻るのにどのくらい時間がかかるか
筋力トレーニング(筋トレ)やウエイトトレーニングを定期的に行っている人ほど、忙しくてジムに行けなくなってしまうと筋力が落ちてしまうのではないかと不安になってしまうのではないでしょうか?
また少し間が空いてしまったことにより重量が上がらなくなってしまい、そこからモチベーションが低下してしまいジムに行きづらくなってしまった経験がある方も多いのではないでしょうか?
近年では、筋肉自体に何らかの「記憶」が存在する可能性が研究されています。
例えば、筋線維の核の数や遺伝子発現の変化が、過去のトレーニングによって長期的に維持され再トレーニング時の筋肉の成長を促進する可能性が示唆されています。
今回は研究の結果を用いてトレーニングを中断してしまった場合、どのくらいで筋力が元の状態に戻るかをご紹介していきます。

筋トレを数週間休んでもすぐに元の筋力に戻る?
フィンランドのユヴァスキュラ大学の研究によると筋トレを数週間休んでも再開後には速やかに元の筋力に戻るどいう研究結果が出ています。
この研究では健康な人55人をランダムに2群に分け、一方は20週間連続で筋力トレーニングを行う群。
もう一方は筋力トレーニングを10週間行った後の10週間は休止して、その後また10週間の筋力トレーニングを行う周期的トレーニング群とした2群に分けました。
両群ともに女性が約45%を占めていたそうです。
介入開始時と介入期間中は5週ごとに、足や腕の筋肉の断面積で筋肉量を測定しレッグプレスを1回のみ行える最大荷重(one repetition maximum;1RM)、ジャンプ力などで筋力を測定して介入効果を評価。
その結果、周期的トレーニング群では、10週間の休止期間中は筋肉量や筋力がやや低下したが低下幅は筋肉量よりも筋力の方が小さい範囲にとどまっていた。
トレーニング再開後5週間で筋肉量と筋力は、トレーニング休止前のレベルに回復していた。
一方、研究者によると、「連続トレーニング群では最初の10週間を過ぎると、明らかにそこから先の向上が鈍化していた」とのこと。そして最終的な介入効果は、2群間で有意差がなかった。
例えばレッグプレスの最大荷重(1RM)は、連続トレーニング群では介入前が165.1±38.5kg、介入10週後が195.7±42.3kg、介入終了時が207.0±44.5kgであったのに対して、周期的トレーニング群では介入前が165.5±46.9kg、10週間のRT終了時が197.6±47.5kg、10週間の休止後が187.5±48.0kg、介入終了時が209.3±50.7kgであった。
上記の結果から筋トレを10週間休んでも再開後10週間では元の値よりもさらに向上しているため、筋トレを数週間休んでも再開後には元の状態に戻ると結論づけています。
10週間ということで普段から頻繁にトレーニングしている人からすればかなり長期の期間トレーニングから遠ざかることになりますがそれでもすぐに元の状態に戻るというのはかなり朗報ではないでしょうか?
GWやお盆休みなどで2週間程度トレーニング間隔が空いてしまっても必要以上にネガティブになる必要はなさそうですね!

茗荷谷にあるパーソナルジムジムG.O.A.Tでは体組成計を用いて筋肉量の評価等を行っております。
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